家づくりコラム 2009.05.29
最近、様々な設計事務所の人と打ち合わせに同席する機会が増え、改めて考えさせられることが多くあります。
例えば打ち合わせの初期の段階、いわゆるプランニングや間取りの打ち合わせで、子供部屋は何室でどれくらい、居間は、キッチンは・・・といった"聞き取り的な"打ち合わせはしません。
どんな生活がしたいのか、趣味は、困っている事は・・・など、それぞれの暮らし方や理想、生き方みたいな部分でのコミュニケーションを図った上でプランニングをしていくということです。確かに「何室」「何部屋」などと部屋名にこだわると、生活が限定されてしまう気がします。
先日もあるお宅に伺い、初回のプランを提案しました。しばらく話をした後、設計者からプランを説明しました。お客様は自分なりにプランを考えていましたが、それとはまったく違った、しかし理想的な生活が反映されたものでした。この1回の打ち合わせで「間取りに対する考え方がまったく変わりました」と、とても驚くと同時にプランを喜んでいただけました。 でも、これは決して特別なことではありません。
日頃自分達がどんな生活がしたいのか、どんな暮らし方をするのだろうか、ということを考え、書き留めておくことです。そして、これらを伝えれば、きっと設計者は理想的なプランを提案してくれるはずです。
これから住まいを考える人は、是非、こう暮らしたいという理想の生活をシュミレーションしてみることをお勧めします。
「建杜」主宰 金澤清文