家づくりコラム 2010.03.23
~見学会レポート~ H22・3/7(日)
設計: 小澤嘉明建築設計事務所
施工: ㈱秀工務店[建杜登録工務店]
〈第79回設計セミナー(H20・10/26開催)参加の富士市M様邸〉
もう2年近く前になるんですよね~ご夫婦でセミナーに参加されて・・・ 初めてお会いしてから、2~3週間後に小澤設計さんの方からプランのプレゼンテーションをさせて頂きました。一回で基本的な考え方は気に入っていただき、それから約1年近くかけて設計打合せを重ねていきました。
M様も小澤さんも御苦労様でした!! 昨年11月頃から解体に着手し、この春完成しました!!
見学会当日はあいにくの雨でした。それでも施工した秀工務店さんのはからいで、足元が汚れないように、また建物が汚れないよう充分養生していただいてました。
雨にもかかわらず、40~50組程の方が見学に来られました。御主人もいらっしゃいました。「金澤さん!!私達は本当に気に入っています!ありがとうございます・・・」 とのお言葉をいただきました。この仕事をやっていて至上の瞬間です!!
私も数回打合せに参加していたので、おおよそどんな家なのかは想像できました。奥様が教室をやられていたり、御主人・お嬢様が楽器の演奏をされたりと(その為の防音室)様々な要素を取り込んだ計画でした。
床にはナラやクリのムク板・壁はルナファーザー(紙のクロス)の上にホタテパウダーのペイントと、自然素材を多用した内装仕上げになっています。
外壁はガルバリウム鋼板貼りとメタリックな都会的な外観です。
建替えだった為、家具の中に以前の住まいで使われていた飾り格子がはめ込まれています。思い出も大切ですよね・・・
造り付けの収納家具もあちこちにあります。家具で家具屋さんに造ってもらったら、家具だけでも何百万もかかりそうですが、そこは設計者と施工者の知恵の出し合いで、大工さんに材料を加工して造ってもらってあります(建具だけは建具屋さんで取り付け) コストを押さえる為の工夫ですね。
建築家とつくる住まいって本当に手造りなんです。 そこに住まう家族の理想とする生活スタイルを専門家としての知恵と経験で図面にしていきます。
その図面を元に施工者が忠実に作業を進めていきます。 本当に三位一体の家づくりです。コンビニの"おにぎり"や"パン"じゃないんです。 お母さんの手造りの"おにぎり"や、パン屋さんの"パン"なんですね・・・建築家とつくる住まいって・・・。