家づくりコラム 2013.03.11
こんにちは。スタッフえみです。
東日本大震災から今日で2年が経ちました。TV報道では現在の被災地の様子など様々な情報が流されています。2年という月日が長いのか短いのか、多く耳にするのは2年経った今でも復興がなかなか進んでいない・・・という現状です。
2年という歳月の中で、あの地震の恐ろしさが気持ちの中で薄れてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。地震に対する対策・備えの考えをもう一度改めて認識して頂きたいと思います。
いつきてもおかしくないと言われている東海地震のその地域に住む私達だからこそ過去の大地震から学ばなければならないことがたくさんあると思います。
◆地震が起こるメカニズムと特徴
日本は、水平運動を続けているプレートの境界に位置していることから、頻繁に地震に襲われます。プレートとは地球の表面を包んでいる十数枚の岩の板で、年間に数センチという速度で移動しているプレートは、たがいにぶつかり合ったり、一方が一方の下にもぐりこんだりしています。過去の巨大地震は主に、海のプレートが陸のプレートの下に沈み込んでいる場所で発生しています。
◎直下型地震=プレート内地震(阪神・淡路大震災)
・陸のプレート上で発生するため、生活エリアを直撃します。
・建物の倒壊が発生しやすくなります。
・住宅密集地では大火災が発生しやすくなります。
◎海溝型地震(東日本大震災)
・巨大なプレートが引き起こすため、被害が広範囲におよびます。
・海水も大きく揺れることで、大津波は発生しやすくなります。
・心配される東海地震も海溝型地震です。
◆地震による建物への影響
地震による被害で恐ろしいのは、揺れ方により建物自体が倒れたり、室内で家具や電気製品が転倒・落下することです。また、地震によって火災が発生し、住宅密集地では消火活動が遅れ、多大な二次被害が発生します。
『建物の倒壊』・・・特に阪神・淡路大震災では、犠牲者の約8割が建物の倒壊が原因で亡くなっています。倒壊した建物や、1階が崩れたり、傾いたりといった建物被害が大量に発生したからです。1981年の建築基準法の改正以前に建てられた、従来工法の古い住宅の倒壊率が高かったことも明らかになっています。
※全国には、旧耐震基準で建てられた耐震性の不十分な住宅は未だ1,000万戸以上存在しています。
いつ起こるか分からない巨大地震にたいして、日頃から少しでも意識し、備えておくことがとても大切なことだと思います。現在のお住まいが安全かどうか、今一度ご家族でチェックしてみましょう。
「東日本大震災」により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。皆様の安全と一日でも早い復旧を心よりお祈り申し上げます。